一日、いろいろと動き回ったあとは
足がむくんで、足がだるく感じたり人によって痛みを感じたりしますね。
一日がんばった足へのご褒美に足のマッサージをしてあげたりすることもあるかと思います。
このマッサージ、やり方によっては
かえって足への負担になってしまうこともあるんです (+o+)
特にお勧めしないのが
足先から心臓へ余分な水分を戻すことを意識して
足先から皮膚表面を滑らせこするよう脚の付け根へ向けて
何度も繰り返し行うマッサージです。
これは「エフルラージュ、リンパドレナージ」や
「エフルラージュ、リンパマッサージ」で動画を検索すると見つかります。
たいていはオイルをつけて皮膚を滑らせるように何度も繰り返し実施されています。
このエフルラージュというテクニックは本来、他のテクニックでリンパの流れを良くした状態で仕上げに２～３回実施するものです。
リンパドレナージの効果としては、実施しなくても特に問題ないテクニックともいえます。
では、本来のリンパドレナージではなぜ何度も繰り返し実施しないのでしょうか？
それは、リンパ管の役割と機能に関係しています。
主なリンパ管の役割については以前のブログ
にも書きましたが、リンパ管はその役割と機能ゆえ流れるが遅いんです。
安静時であれば1秒間に0.5㎝くらいのスピードと言われています。
もちろん運動など体の変化に応じて数十倍のスピードになることもあります。
YouTubeで「icg lymphography normal」で検索すると正常な人のリンパの流れを含む動画を見ることができますので、興味のある方はご覧ください。
そのリンパの遅い流れを上回る速さのマッサージで
何度も繰り返し、無理矢理にリンパを流していると
最悪の場合、リンパが渋滞して行き詰まる場所が出てきてリンパが溜まりすぎた
リンパ管は膨張してストレスを受け傷んでしまうかもしれません。
その際には痛みを感じることもあります。
リンパ管がダメージを受けつづけるとリンパ管そのものが機能しなくなったり
リンパ管そのものが姿を消していきます。
そうすると美容的な面では
皮下の代謝が悪くなり、乾燥しやすくなったり、シワが増えたりしてきます。
リンパ管への過剰なストレスを与えないよう、
本来のリンパドレナージではエフルラージュを多用しません。
では、どのようにマッサージを行えば良いのでしょうか？
個人的には単純に組織を押して圧迫してゆるめるだけ。
手のひらや指先を使って
足の付け根から順次、皮膚から骨向けてゆっくり押し込んでいって
痛みや硬い部分があったらそこで力を抜いて圧迫をゆるめ、再度押し込んでゆるめる
といったことを繰り返していると痛みが和らいだり、硬さがとれてくるのを感じます。
これを感じたら次の部位へ移っていくというのが個人的なお勧めですが、
本来のドレナージのイメージも持っていただきたいので興味のある方は
YouTubeで「vodder lymphatic drainage leg」で検索してみてください。
ここで海外のいくつのか動画を見ていただけると
マッサージの特徴をご理解いただけるかと思います。
「小刻みに」「ゆっくりと」、これがリンパ管へ負担をかけずに刺激を入れていく
コツになるかと思います。
いつもバタバタととにかく動き回っている方には
この「ゆっくりと」が歯がゆく感じて難しいことがありますが
流れの遅いリンパ管へ合わせてあげてくださいね。
いつもばたばた次々に動き回っている方はかなりの確率で交感神経が働きすぎていて
自律神経のバランスが若干乱れていることが多いのですが
このゆっくりとしたマッサージに慣れてくると
心拍数が落ち着いてきたり、手に汗をかいていた人が汗かかなくなったりしてきます。
ゆっくりとしたペースで優しくマッサージすることで働きすぎていた交感神経を
休ませてくれるようになってくるんですね。
普段からあまりゆっくりできていない方には、「
ゆっくり」したペースのマッサージは
しっくりこないかもしれませんが
続けていくうちに足のむくみやだるさも改善してきて、
普段の疲れも今までよりは軽く感じるようになってくると思いますよ。
まずはマッサージの時間だけでも「ゆっくり」「のんびり」を感じてくださいね。
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