今回は番外編といいましょうか、かなり専門外のことを専門的に説明できそうな部分だけお話しするという感じになっております。
事の発端は、「合気道の技って本当に極まるんですか?」
というある方からの質問でした。
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合気道の技といわれても、きっとたくさんあるかと思うのですが
動画に流れているものを見てみました。
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華麗に技が極まる動画がある一方で、確かに技が極まりにくい場合の動画も結構ありました。
あくまでも予想なのですが
①関節を極める
②体重を支えている面(支持基底面)から重心を逸脱させる
この2点については理学療法士の専門知識でも説明できそうでしたので以下に書いてみたいと思います。
まず、関節を極めるに関してですが
ある動画では合気道の達人に格闘技の専門家の方が派手に投げられたり転ばされているのに、格闘技未経験の一般の方には極まらないといった一見不思議な現象が起きていました。
この現象を理解するのに役立つのは人間の防御反応についての知識だと思います。
人間の関節は、これ以上動かせません!といった動きの限界の所まで捻られたりすると関節を守るための防御反応が生じ力が入らなくなり、捻じろうとする相手の力に逆らえなくなります。
ですから指の関節や手首の関節、肩の関節どこでも良いので関節を限界まで動かして関節を極められると自分の思い通りに動かすことが難しくなり、相手にとっては思い通りに動かしやすくなります。
ここでのポイントは関節を壊されないための防御反応ですので決して悪いことではないということです。
格闘技の専門家は関節技を極められないための対処法は身についてますし、関節を極められそうになった時の対応する能力も高いですよね。
それゆえに合気道の達人に関節を極められそうになるとそれから逃れるための反応を起こします。
結果的に派手に投げられたり転ばされたりしてしまうんだと思います。
一方、私のような格闘技の素人は反応速度が遅かったり、防御するために動きが出来なかったりするため関節を極められて終わり、投げられるには至らないこともあるかと思います。
生まれつき、もしくはケガなどで靭帯がゆるんでいる場合はさらに反応が出来ない可能性があります。
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動画では小手返しという技が極まらない場合の動画がありました。
これが極まらない場合の可能性は上記の理由に加え、小手を完全に返される前に筋力で耐えられてしまう場合もあるかと思います。
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ではやっぱり合気道の技は極まらないのか?
小手返しが極まらないと分かった瞬間に頭部に手を回し頸椎の関節を極めて転ばせたり投げたりしている動画を見つけてしまいました (;一_一)。
状況や相手の身体の特徴により極めにくい関節があるのは事実ですが、その場合は極めやすい関節を見つけて対応しているので、結果的に合気道の技は極まるんだと思います。
次に体重を支えている面(支持基底面)から重心を逸脱させることについての考察です。
片足で立ったまま体を傾けていくとここまでは支えきれるけど、これ以上傾くと支えきれずに倒れてしまうという境界がありますよね。
動画では、素敵な笑顔でこの支えきれない所まで追い込んで転ばせたり投げたりする場面が多く見られました。
追い込み方は相手の攻撃の勢いを利用したり、関節を極めて重心を移動させたり、支えている足を払って支持面自体を消失させたり方法はいろいろあるようです。
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先ほどの書きましたが、結論としましては
ある一つの技が極まらない時があっても、他の技でいくらでも対応できるため
最終的には技が極まってしまうのではないかと思います。
合気道って凄すぎて、恐ろしい・・・(>_<)
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