小説:田舎でPT④ガスって

田舎の理学療法士の日々を盛りに盛って書いてるフィクションです。

今日の夕食は豪華だ!

いつも頑張ってる自分へのご褒美にいつものお取り寄せ(^_^)

今回は厳選素材のすき焼きだぁ~

夕食への期待でやる気に満ちている今日の仕事を締めくくる最後の患者さんは、都会から移住してきたという幸子さん。

さすが都会で暮らしてきただけあってオシャレだし品のある年配のご婦人だ。

右足首のねん挫の後、痛みと腫れがなかなか治らずリハビリに通ってきている。

「ふいじさん、こんにちは」

「こんにちは、幸子さん。痛みはどうですか?」

「少し良くなった感じだけど、まだ痛いわねぇ。物忘れがひどいから痛みも忘れるといいのにねぇ」

と言いながら笑っている幸子さん。

そうなんです、幸子さんは記憶障害があるんです。

そして、その原因がエグい。

その原因というのは、都会で暮らしていた時に神経毒性をもったガスが無差別にばら撒かれるという事件がありそれに巻き込まれて、そのガスを少しだけ吸ってしまったというもの。

その時には少し気分が悪くなっただけだったが

数年後に物忘れするようになり受診した病院で脳のMRIを撮影して分かったらしい。

ちょっと吸っただけで数年後に脳の白質に炎症起こして記憶障害や性格の変化を生じるとか、本当にエグいなぁ。

こういった症例はアメリカでも報告があるそうで

湾岸戦争でガスやその他の有害な化学物質を吸ってしまった退役軍人の多くが

性格変化や記憶障害などなんらかの脳の機能障害を発症していて

湾岸戦争症候群と呼ばれているそうだ。

ちょっと吸っただけでこれだけ深刻なダメージを生じさせれるなら

ちょっと吸っただけでも脳の機能を回復できるガスとかないのかな?と

考えずにはいられないなぁ。

まぁ、そんなガスが開発されたら理学療法士は廃業なんだろうけど。

理学療法士廃業したら何しようかなぁ、トマト農家とか出来ないかなぁ・・・

温室にするのに燃料費が高くて大変って聞いたしなぁ・・・

補助金とかあるのかなぁ・・・

てか治療中だった。

集中!

にしても、ガスってエグいなぁ

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