小説:田舎でPT⑱ バレーボールのレシーブと肘の痛み

田舎の理学療法士の日常を描いたフィクションです。

今日の3時のおやつは京都どら焼き専門店のどら焼き~

ねこ型ロボットには負けるけど、どら焼きも大好きです!

軽量ミスから生まれた奇跡の美味しさ!島根で人気の【噂の生どら】

美味しいどら焼きも食べたし、夕方の仕事にも力が入るなぁ。

水曜日の夕方は部活が休みのことが多いから部活動生が多いから、若い力の負けないように頑張らないと。

そう意気込んでると

「こんにちはー」

と、元気のよい声が

彼女は高校でバレー部に所属してる小林さん。

「こんにちは、小林さん、こっちの治療台に入ろうか」

「はい」

そう答えて小林さんは大きなバッグを2つ抱えて治療台へ歩いてきた。

「相変わらず荷物多いね」

「はい、教科書とお弁当と部活の道具と、今日は体育もあったから・・・」

「この重みも青春だねぇ、青春も大事だけど右肘の調子はどうかな?」

「だいぶ良いです。練習中に痛むことが減ってきました」

「それは良かった、次に大会には間に合いそうだね」

「はい!」

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小林さんの肘の痛みはレシーブのアンダーパスの時に

肘をまっすぐに伸ばし過ぎることで肘の肘頭と肘頭窩の骨と骨が衝突し

生じている痛みだった。

アンダーパスの時には肘を伸ばすように指導されるけど、

肘を伸ばし(伸展)つつもボールが当たるインパクトの瞬間に

肘の骨と骨が衝突しないように肘周りの筋肉で保護できている子もいれば

骨と骨を衝突させてしまっている子もいる。

ぱっと見は同じように見えるけど、骨の衝突による負担は全く違う。

小学校のうちはボールの威力も小さいので分からなかったけど

小林さんのように中学、高校になるにつれ

ボールの威力も練習時間も増していくことで

骨への負担が顕在化してくるケースがある。

こういったケースではまず

レシーブでボールが当たる瞬間の衝撃から肘を守るために

肘を曲げるための筋肉である上腕筋、腕橈骨筋、上腕二頭筋の使い方を練習する。

小林さんも瞬間的に使えるようになるまで練習頑張りましたよ。

そしてボールの衝撃を肘以外で吸収できるように肩や股関節、膝関節、足関節を

柔らかく使えるように練習!

と、ここで問題だったのが

小林さんは中学の時に右足首を捻挫したことがあり

レシーブの時に踏ん張ろうとすると右足が必要以上にこわばって

硬くなってしまい、足首が硬くなる影響で右の膝や股関節も

硬くなってしまうことだった。

なので右足首の可動性や膝や股関節とのバランス良い動かし方の

練習も追加され

ようやく今の状態にまで回復してくれました!

甘いもの、美味しものを食べるためのお金を稼ぐ、といった低い志で働く

私でも、小林さんのように頑張っている人の努力が報われるお手伝いができることは

やっぱり嬉しいんですよね。

そして、こういう時に食べる物はさらに美味しく感じますね!

のべ1週間かけて作られるMAMEIL NAMA CHOCOLATE MACARON

田舎でPT

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